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語学

ドイツ語、スペイン語、イタリア語、フランス語の人気度比較[2021年]

私は地理や言語について興味があり、しばしばNHK教育テレビで放送されている言語番組を視聴している。

特に、言語別にして同じテーマで放送されている「旅するための〇〇語」を楽しんでいる。

(しかし、私はこれらの言語の知識は全くない)

ここで私は、新たな興味が沸いた。

どの言語が日本人にとって人気であるのか

そしてどの言語が資格として取得しやすいか(合格率が高いか)

である。

これをそれぞれの検定の直近のデータを元に比較していきたいと思う。

ドイツ語

Knowledge of German EU map.png: HernauManEU-United Kingdom.svg: NuclearVacuumderivative work: AlphathonTM(talk) - Knowledge of German EU map.pngEU-United Kingdom.svg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11306025による

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まずはドイツ語である。

ドイツ語はドイツ国内のみならず、オーストリア、スイス、ベルギー、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクでも公用語とされている。

また過去にはナミビア共和国がドイツ語を公用語としていた。

ここで面白いのはベルギーの公用語にもなっていることだ。

ベルギーでのドイツ語話者は1%を切っているが、過去にドイツから割譲された土地に住む人々の経緯があり、現在の公用語は3言語となっている。

(ベルギーの他の公用語はオランダ語とフランス語)

直近のドイツ語技能検定試験は2020年の冬季である。

  出願者(人) 合格率(%)
1級 191 15.75
準1級 434 26.27
2級 991 59.87
3級 1,431 64.03
4級 1,256 75.26
5級 561 97.22

2020年の合計出願者数は4,864人となった。

そして5級の合格率97%超えは驚異的な数字である。

今年の検定はコロナウイルス流行中に行われたものであり、出願者数は少ない傾向にあると考える。

ちなみに、流行以前2019年の出願者数は

 1級  246人

準1級  612人

 2級  1,235人

 3級  2,195人

 4級  2,450人

 5級  828人

 合計  7,566人

しかしドイツ語技能検定試験の出願者は、データの存在する2004年から年々減少傾向にある。

スペイン語

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次に、スペイン語である。

スペイン語は国連の公用語であり、スペイン、メキシコ、コロンビアなどの多くの中南米諸国の公用語となっている。

さらにアメリカでは移民の影響で多く話されており、地域によっては英語よりもスペイン語話者が多い都市もあるくらいだ。

スペイン語はフランス語と同様に多くの国で話されている言語なのだが、スペイン語話者に関してはほとんどの人が第一言語としていることろだ。

 

ここで残念なことに、スペイン語技能検定の公式からは数字が発表されていなかった。

私の体感なのだが、この4言語の中でスペイン語がフランス語に次ぐ人気のある言語ではないかと感じている。

根拠として日本国内の大型書店に行った際、大抵この4言語の中でフランス語の書籍が一番多くその次にスペイン語の書籍が多いからである。

よってドイツ語学習者より多くフランス語学習者より少ないとして、範囲は広いが5,000~10,000人としておく。

イタリア語

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=916284

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3つ目はイタリア語だ。

イタリア語はイタリア、サンマリノ、スイスの公用語に指定されている。

イタリア語はドイツ語、スペイン語、フランス語と比べてそれほど多くの国で話されているわけではない。

しかし、イタリア語圏の魅力はさまざまなものであり、ファッションや車、それから歴史を感じる建造物などである。

イタリアは、世界遺産の登録数が中国と同率で、世界一位である。

国土面積について

イタリア 301,300km2

中国   9,597,000km2

でありその差は約32倍にもなる。

中国と比べ国土面積が32分の1でありながら、世界遺産登録数が同じだとはとても想像がつかない。

 

今回は最新の試験において1級と2級のデータがなかったため2020年10月に開催されたものを参考にする。

  出願者(人) 合格率(%)
1級 75 11.3
2級 133 21.1
準2級 305 33.3
3級 575 31.7
4級 761 43.1
5級 540 68.4

2020年の合計出願者は2,389人という結果になった。

イタリア語学習者はドイツ語学習者の約半数という結果になった。

ここでもコロナウイルス流行前の2019年に開催された検定の出願者数を見ると

 1級  136人

 2級  285人

準2級  275人

 3級  515人

 4級  614人

 5級  441人

 合計 2266人

なんとイタリア語はドイツ語と異なり、ほとんど出願者数が変わらない結果となった。

フランス語

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=916284

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最後にフランス語だ。

フランス語は多くの国で話されており国連の公用語に指定されている。

ヨーロッパではフランス、ベルギー、スイスなどの国があげられる。

が、実はイメージとは違いフランス語はアフリカ大陸で多く話されている。

アフリカで公用語に指定されている国は22カ国も存在する。

しかしアフリカの国々は現地の言葉を第一言語としている場合がほとんどだ。

よって公用語で定められてはいるが、フランス語流暢に話せない人々が多い。

直近の実用フランス語技能検定試験は2020年秋季に行われたものである。

  出願者数(人) 合格率(%)
1級 403 14.6
準1級 889 21.9
2級 1,427 32.3
準2級 1,548 56.1
3級 2,717 63.0
4級 2,300 80.1
5級 1,989 85.4

2020年の合計出願者数は11,273人という結果になった。

2019年秋季開催の検定出願者数を確認すると

 1級  638人(1級は春季開催)

準1級  1,209人

 2級  1,618人

準2級  1,721人

 3級  3,399人

 4級  3,235人

 5級  2,470人

 合計 14,290人

フランス語はドイツ語ほどではないが、2011年以降の出願者数が徐々に減少している。

まとめ

データ(一部主観)から人気度について

1フランス語

2スペイン語

3ドイツ語

4イタリア語

資格としての取得しやすさ

1ドイツ語

2フランス語

3イタリア語

?スペイン語

ちなみに日本語能力試験の一番簡単なランクである「N5」の合格率は56.0%

それに比べればこの4言語は初級合格率が高いので取得しやすいであろう。

(高難易度に関しては、日本語能力試験の合格率45.2%もある)

もちろん、少ない勉強時間で合格できるわけではないのでこれは一つの目安として欲しい。

スペイン語に関して、データがなかったので比較としては不十分なのが悔やまれる。

公式な数字が発表されたら改めて比較して学習の検討に入れたい。

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